胃カメラ

胃カメラを受けた方が良いとされる方

胃カメラで発見可能な主な疾患

経鼻内視鏡での検査となります

胃カメラには、口から挿入するタイプの経口内視鏡と鼻から挿入するタイプの経鼻内視鏡があります。当院は、経鼻内視鏡による検査を行っています。この場合、舌の根にスコープが触れることがないので、嘔吐反射（オェッとなる）を引き起こし、苦しくなるということは少なくなります。そのため、鎮静剤を投与しなくても検査が受けられるという利点があります。また、検査中は口呼吸となりますが、その際は医師に話しかけることも可能です。質問や気になることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。

なお、経鼻内視鏡での検査を希望されていても、鼻の違和感が苦手、鼻腔が先天的に狭い、鼻に何らかの疾患（鼻中隔弯曲症、慢性副鼻腔炎 等）があるといった場合は、経鼻内視鏡を鼻からではなく、口から挿入して検査を行うこともあります。あらかじめご了承ください。

検査前の注意点

胃カメラによる検査は予約制となります。希望される方は、受付までお電話等でご連絡ください。同検査にあたっては、事前に外来での受診をお願いしています。診察の結果、問題なく受けられるとなれば、日時をご予約いただきます。なお常用薬のある方は、糖尿病薬など検査前に制限が必要な薬もいくつかありますので、事前にご報告ください。服用に関しては医師の指示に従ってください。

なお検査前日の夕食は21時までに終えるようにしてください。飲み物については、水やお茶であれば制限はありません（コーヒー、牛乳、ジュース等は不可）。検査日の朝は、検査を終えるまで絶食となります。喫煙される方は検査が終わるまで禁煙です。

当院に到着してからの検査の大まかな流れは、次の通りです。

消泡剤を飲む

胃の中を観察しやすくするために消泡剤を服用します。

麻酔の注入

鼻の通りが良いとされる側の鼻孔を選択し、両側の鼻腔に麻酔薬を注入していきます（噴霧、ゼリー状の液体を流し込む 等）。

検査の開始

左側臥位の状態になって検査台で横になります。先に選択した通りの良い方の鼻孔から内視鏡を注入していきます（スコープの径は、約5～6㎜）。

消化管の内腔を観察

検査中は、食道、胃、十二指腸などの内部の様子を観察していきます。経鼻内視鏡であれば、医師に話しかけることができますので、質問や違和感等があれば、その場で遠慮なくおっしゃってください。なお検査時に何らかの病変が疑われる所見があれば、一部組織を採取し、詳細を顕微鏡で調べる検査（生検）をすることもあります。

検査終了

観察のみであれば、5～10分程度で終了します（個人差はあります）。このほか生検等を行うと、その分だけ検査時間はかかるようになります。

検査後の注意点

事前に説明もしますが、検査後は以下の点に注意してください